2016年7月15日放送の『another sky』には、ギタリストの布袋寅泰さんがドイツ・ベルリンをご紹介くださいました。
日本だけに留まらず、世界的にも活躍されている布袋さん。
アトランタオリンピック閉会式での演奏、映画『KILL BILL(キルビル)』のテーマ曲などで有名になり、2012年よりロンドンに拠点を移されました。
布袋さんの言葉で語られるBOØWY時代のこと、音楽性の追求、そして布袋さんも大ファンで影響も受けたデヴィッド・ボウイさんへの想い、なぜアナザースカイがドイツのベルリンなのかなどなど、布袋さんの原点を知るとても良い回でした!
今回は布袋寅泰さんが訪れたベルリンと、放送内で流れていたBGMをまとめたいと思います。
関連記事:
前回のゲスト▶︎▶︎ アナザースカイ野村周平さんが台湾へ!
▷▷ ピアニスト辻井伸行さんがアナザースカイで訪れたベルリン!
ギタリスト布袋寅泰さんのアナザースカイはベルリン!
BOØWYは永遠に語り継がれる偉大なロック・バンド!
今の10・20・30代前半の方たちが、『BOØWY』を知っているのなら、どこで知るのでしょう。
やっぱり歌番組などの懐かしの映像を振り返るコーナーなどでしょうか。
それとも現在の布袋さんのご活躍から遡って聴いていったら、『BOØWY』にたどり着いたのかな。
私が小学校に上がった頃に解散はしていましたが、幼いながらに彼らの音楽がテレビやラジオから聴こえ、耳にする機会はありました。
そのせいか、今でもBOØWYの曲を聴くと、胸がキュッ!となるというか、鼻の奥がつんとするような、なんとも言えないとても懐かしい気持ちになります。
それに中学の文化祭で男子生徒がバンドを組んで歌っていたのは、みんなBOØWYの曲。笑
当時でさえ、解散しても尚影響力が大きかった存在ですが、それは2016年になっても変わらず、日本の音楽界に影響を与え続けていますよね。
布袋さんのアナザースカイがベルリンの理由
BOØWY(ボウイ)は、1981年に結成し、翌年デビュー、1987年まで活動していたロックバンド。
1985年6月に発売した3枚目のアルバム『BOOWY』の作成収録を行ったのが、ベルリンだったそう。
当時、ライブハウス中心の活動から、本格的な音楽活動を行う為、新しい事務所との契約を済ませたBOØWYにとって、初めての本気の収録。
そしてこのアルバムでプロデュースを務めた、超有名音楽プロデューサー・佐久間正英さんの希望で、ベルリンのハンザトン・スタジオに行き、メンバー全員で音楽と向き合う生活をしていたそうです。
BOØWYを象徴するビートは、ベルリンサウンド”ハンマー・ビート”からヒントをもらっていた!
BOØWYの音楽は、ロックなのにどこか正確性があるというか誰が聞いても心地よい(表現がわかりづらくてごめんなさい…)感じだとは思っていました。
そのヒントは、ビートにあったんだ!と今回の放送を観て、布袋さんの言葉で納得しました!!
Hammer beat(ハンマー・ビート)って聞いたことがありますか?
ドラムの足の部分、bass drum(バスドラム)機械的に継続して打ち続けるその様が、ハンマーを叩いているようだというところから、その名前がついた演奏技法のこと。
まだドイツが西と東に分かれていた時代、西ドイツのロックバンド『NEU!(ノイ!)』がこのビートを奏でたことで有名なんです。
このハンマービートを用いたおかげで、BOØWYの音楽性があっちこっちに散らばることなく表現することができたと布袋さんもおっしゃっていました。
David Bowie(デヴィッド・ボウイ)さんと共演するという夢
ギターを始めた頃から、デヴィッド・ボウイさんの音楽が好きだった布袋さん。
彼がベルリンという地で創作活動をしていたことにも興味があったと話してました。
「いつか一緒にステージに立って、ギターを弾きたい!」という夢。
布袋さんは1996年6月デヴィッド・ボウイさんの日本武道館ライブで、オープニング・アウト(前座のこと)を務め、ライブの中でも『All the Young Dudes』を共演し、念願だった夢も叶えることができました。
次なる夢
現在、ロンドンに引っ越し、妻でミュージシャンの今井美樹さんと14歳のお子さんと暮している布袋さん。
ロンドンに行く決心をするまでいろいろ悩み、最後は今井美樹さんが「ウジウジしないで!人生一回きりなんだから、行くなら行く!!」と、勢いよく背中を押したというエピソードを聞いたことがあります。笑
ギターを始めた頃から、将来は世界で腕試しをしてみたいという気持ちは持っていたそう。
これから世界ツアーを成功させ、また次の夢に向かっていきたいとお話しされていました。
Das Hansa Tonstudio(ハンザ・トン・スタジオ)
1985年2月から、BOØWYが3枚目のアルバム制作のために利用したベルリンの音楽スタジオ。
デヴィッド・ボーイだけでなくU2もこのスタジオで収録を行っているそう。
BOØWYの解散以降も、GLAYやJUDY AND MARY、くるり、L’Arc〜en〜Cielなどなどを手がけた、名プロデューサー・佐久間正英さんが当時「このスタジオを利用するんだったら、BOØWYのプロデュースを手伝ってもいい」と言うくらい、彼らに影響を与えられると確信できるスタジオなんですね!
*Hansa studio
- 住所:Köthener Str. 38, 10963 Berlin,Germany
Hauptstr.155
デヴィッド・ボウイさんが3年間暮らしたアパートがある場所。
音楽活動・俳優業を通して世界中に影響を与えた彼が2016年に永眠した知らせを聞いたファンが、献花をしに後を絶たなかったそう。
この場所に暮らしながら、歩いてすぐのところにあるハンザトン・スタジオにて「LOW」「 HEROES」「 LODGER」の3つのアルバムを創作しました。
DMY international design festival Berlin(DMYインターナショナル・デザイン・フェスティバル)
年に1度6月に開催される、ニューデザイン発表展示会。
有名無名問わず、個性あふれるデザイナーの作品を一堂に見れるとあって、毎年人気があります。
ドイツで活動している日本人女性デザイナーさんと出会え、世界に活躍の場を設けていると布袋さんも嬉しそうにしてましたね!
現在は開催終了してしまっていますが、来年敢えてこの時期にベルリンを訪れる計画を立てて行ってみるのも、新たなベルリンを発見できるかもしれませんね♡
*DMY international design festival Berlin
- HP:https://dmyberlin.com/en
- 参考動画(YouTube):Nachtschicht und DMY 2016(Projekt Zukunft Berlin)
KUBORAUM(クボラウム)
布袋さんが今注目しているアイウェアブランドはベルリン発祥のクボラウム)スタジオでかけていたメガネもこのブランドのものでしたね)。
ベルリンで活躍するDJがかけていたことから火がついたそうで、個性溢れるデザインにファンも多いそう。
日本では、伊勢丹新宿店で取り扱いがあるようですよ!
*KUBORAUM
- 住所:Köpenicker Straße 96 D-10179 Berlin
- 営業時間:(月〜土曜日)14:00〜19:30
- 定休日:日曜日
- HP:www.kuboraum.com
- 参考動画(YouTube):KUBORAUM BERLIN PORTRAIT 05(Kuboraum)
毎日食べていたCurrywurst(カリーヴルスト)
音楽スタジオに行く途中にあったスタンドで、バンドメンバーみんなが大好きで食べていたという、カリーヴルスト。
”ヴルスト”とは、ドイツ語でソーセージのことで、カリーヴルストはベルリンが発祥で、街中に食べれるお店があります。
私はハンブルグで食べたことがありますが、布袋さんがおっしゃっていたように見た目よりも脂っこくないのに、ソーセージはジューシー。
これにビールとパンがあれば、お腹いっぱいになれますよ!
Sophieneck(ソフィーエンエック)
ベルリン市内で、ベルリン周辺の郷土料理が食べられるパブ。
*Sophieneck
- 住所:Grosse Hamburger Strasse 37 D-10115 Berlin
- 営業時間:12:00〜26:00
布袋寅泰さんのアナザースカイbgm・使用曲/2016年7月15日放送
- Marla Blumenblatt:Gartenpavillon
- Madeon:Nonsense(feat. Mark Forster)
- David Bowie:Heroes
- Martin Solveig & Dragonette:Hello
- BOØWY:Dreamin’
- David Bowie:Starman(1997 Remastered)
- Jonas Blue : Perfect Strangers(feat. JP Cooper)
布袋寅泰さんにとってベルリンとはどんな場所?
布袋寅泰さんにとってベルリンは「自分を乗り越える場所」とのこと。
「成功が欲しくてやっているわけじゃない。一歩進みたいだけ」とおっしゃった布袋さんの言葉。
ただ好きで、夢中でやってきたギターだからこそ、言える言葉だと思い感銘を受けました。
デビッド・ボーイさんに影響を受け、ベルリン興味を持ち、自分のバンドにベルリンサウンドを取り入れ、そして今新たな出発地として、ベルリンの小さなライブハウスから世界ツアーを成功させようとしている布袋さんの目は、本当に輝いて見えました。
これからのご活躍、応援しています。
次週は、俳優の三浦翔平さんが、アメリカ・ラスベガスを訪れます!