この記事は、NHK BSプレミアムの旅番組「スイーツ列車紀行〜欧州・魅惑のお菓子誕生秘話〜」で、旅人・高島礼子さんが訪れた、ヨーロッパ各地のスイーツ店をまとめた記事です。
シチリア島〜フィレンツェ〜ジュネーブ〜パリ約2,600kmを、列車に揺られてスイーツを巡る旅で、スイーツ発祥の地を訪ねながら、その歴史を紐解くというものでした。
甘いものに幸せを感じるという、女優の高島礼子さんも各地の伝統菓子を美味しそうに召し上がっていました。
ヨーロッパ各地を列車で巡りたいと思っている方は、絶対に楽しめた番組だと思います!
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高島礼子さんがヨーロッパにスイーツ列車の旅へ。「スイーツ列車紀行〜欧州・魅惑のお菓子誕生秘話〜」紹介お店リスト
Cannolo Terapia
シチリア島南東部に位置する都市シラクーザ(Siracuza)の伝統菓子は、カンノーロ(カンノーリは複数形)。
カンノーリは、小麦粉を油で揚げた生地に、羊の乳で作ったリコッタチーズクリームを詰めたもの。
クリームにはドライチェリーやピスタチオ、オレンジピール、アーモンドなどシチリアの特産品を飾り付けています。
映画「ゴットファーザー」にも出てくるほど、シチリアを語るには外せないスイーツです。
シラクーザで人気の菓子店「Cannolo Terapia」は、代々引き継がれたレシピを使って焼き菓子を作っていますが、カンノーリだけは、その日の天気やチーズの出来具合など、自分たちの経験の勘を使って作られているそう。
注文してから作りたてを食べることができますよ!
日本では、東京駅のEATALY グランスタ丸の内店でカンノーリは食べることができますよ。
Antica Dolceria Bonajuto
山肌を覆うバロック様式の街並みが世界遺産にも登録されている、シチリア南部の町でモディカ。
この街は、チョコレートの元祖の町と言われているそう。
Antica Dolceria Bonajuto は、1880年創業のモディカチョコレートの老舗店。
モディカチョコレートは、私たちの知っているチョコレートとはちょっと違い、舐めれば飴のようで、噛むとクッキーのような食感。
カカオと砂糖とほんの少しの香辛料を使い、低温で加工、カカオだけを溶かすように作るため、お砂糖のざらっと感が残ります。
スペインの支配下にあった時代に、スペイン人によって持ち込まれたレシピからできたモディカチョコレートは、作り方にも歴史を感じます。
ちょっと一度食べてみたいな。
- 営業時間:9:00〜20:30
- HP:https://www.bonajuto.it
Gelateria Badiani
イタリアの古都フィレンツェにある1932年創業のジェラート専門店で、バディアーニはジェラートの元祖のお店と言われています。
フィレンツェの人々にとってジェラートは生活に根付いたもので、自宅から容器を持ってお気に入りのジェラート屋さんに買いに行くほど。
バディアーニの1番人気は、生クリーム・牛乳・砂糖・卵だけのシンプル材料だけで作られた、ジェラートが誕生した頃の味を再現した「ボンタレンティ」。
新しいフレーバーを作ることはもちろんですが、昔ながらの味を求めてやってくるお客さんの期待に応えるべく守り続けているお店です。
フィレンツェを旅した時は、必ず訪れたいお店ですね!
- 営業時間:7:00〜24:00(金・土曜日は〜25時まで営業)
- HP:http://www.gelateriabadiani.it/en/home-en/
- インスタグラム:@gelateria_badiani
Carapina
ジェラート界の革命児、シモーネ・ボニーニさんの経営する2008年にオープンしたジェラート専門店「Carapina」。
シモーネさんが革命を起こした所以は、パルミジャーノチーズをはじめとする塩味のジェラートを作ったこと。
サラダにのせたり、パンに挟んだり、料理に使ったりと、今までにない発想でジェラートを発信し、時間をかけてイタリア全土に浸透していったそう。
固定概念に縛られないシモーネさんのジェラートは、今では高級レストランにも採用されています。
43歳でジェラート店をオープンしたシモーネさんは、元々電気工事士をしていたというから驚き!
ソルティーのジェラートだけでなく、ピスタチオやナッツ、ヨーグルトなどの甘いフレーバーのジェラートもありますよ。
Panzera
ミラノ中央駅は世界一美しい駅とも言われていて、私も以前ヨーロッパを列車で周遊した際降り立ちましたが、それはそれは厳かで素敵な駅でした。
そのミラノ駅構内にあるペストリー屋さん「Panzera」には、数多くのスイーツが揃います。
中でもおすすめなのは、イタリアのお米どころミラノの銘菓「ブディーノ・ディ・リーゾ(お米のプリン)」。
牛乳と砂糖で煮込んだお米に、卵を加えて焼いたブディーノ・ディ・リーゾは、もちもちした食感。
高島礼子さんは、スイスに向かう列車の中で美味しそうに食べていました。
- 営業時間:5:30〜21:30
- HP:http://www.panzeramilano.com
Frutal Versandbäckerei
スイスのマイリンゲン( Meiringen)は、卵白と砂糖を混ぜて焼いたメレンゲ発祥の地。
このお店は、番組でマイリンゲン到着した冒頭に高島礼子さんがショーウィンドウを覗いていたお店です。
- 営業時間:7:00〜18:15
- HP:https://www.frutal.ch
Boulangerie Angélo Rime Sàrl
高島礼子さんがメレンゲ食べ感動していたリム兄妹が経営するメレンゲ専門店。
1964年パン職人だったリム兄妹の父親が、早起きしたくないという理由でメレンゲ屋さんに変更。
当時メレンゲは、年に1度の収穫祭で食べるだけのものだったから、当初は全く売れなかったそうですが、努力が実り、今では人気のメレンゲ店。
スイス航空のファーストクラスでも食べられるそうですよ!
高島礼子さんが食べていた、脂肪分たっぷりのクリームをかけて食べるメレンゲ、サクサクトロトロでとっても美味しそうでした。
大小様々なメレンゲは、お土産にもぴったりですね!
- 営業時間:8:00〜18:30(土曜日は9〜12時、13:30〜16時)
- 定休日:日曜日
- HP:http://meringue.ch/site/
Martel Chocolatier
ジュネーブにあるミルクチョコレートの老舗店。
鍋型のチョコレートを1番若い人と年長者とで、「こうして共和国は守られた」という呪文を唱えながらガツンと割って食べるのが、ジュネーブの習わし。
中には野菜を模ったお菓子が入っています。
お店はジュネーブ市内に数店舗、カフェが併設しているお店もあります。
Pâtisserie Stohrer
現存するパリ最古のパティスリーで1730年創業。
15世紀、ポーランド王のパティシエだったストレールが、硬くなって食べられなくなったパンにワインに浸したことが始まりと言われているババ・オ・ロムという洋酒たっぷりのお菓子。
今ではパンはクグロフに、ワインはシロップ入りのラム酒に変わりましたが、歴史が沁みた伝統的なケーキを、パリの人々は大切に食べ伝えています。
その他にも、パイ生地にカスタードクリームをたっぷりと入れ、グラニュー糖を飴状に溶かした「ピュイダムール」も、このお店の伝統スイーツのひとつです。
- 営業時間:7:30〜20:30
- インスタグラム:@stohrer
ル・ムーリス(Le Meurice)
超5つ星ホテルのル・ムーリスでシェフ・パティシエを務めるセドリック・グロレ(Cedric Grolet)さん。
2018年にはベスト・パティシエ賞も受賞したグロレさんのスイーツは、誰も作ったことも見たこともないようなインパクトのあるものばかり。
常に新たなスイーツの想像を求められ、これまで2,000種類以上のスイーツを創作してきたそうです。
グロレさんのスイーツ作りの原点は、人々の思い出を呼び起こすようなケーキを作りたいというもの。
本物そっくりに作られた「りんごケーキ」「オレンジのケーキ」は、グロレさんの代名詞。
ホテルに宿泊するには、ドキドキする値段ですが、カフェでお茶をするのはできそうですね。
ぜひおしゃれして(おそらくドレスコードあり)、美味しいグロレさんのケーキを食べに行ってみたいです!
▶︎ ル・ムーリス・パリの詳細はこちら|Hotels Combined
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